愛しの短編話「いつものプラットホームなのに・・・」
暑かった夏も「残暑」って呼ばれだした頃のお話しです。
駅のプラットホームには、大勢の人生が交差し、
そこには思いもよらない出来事が
起きては通り過ぎています。
和歌山市駅から電車でJR和歌山駅に着いた。
(まず、紀南方面行きの5番ホームに行っとこうかな。)
5番ホームに来たけど、
目的の電車が来るまで、まだ時間がある。
(今からその電車の昇降口に並ぶのもいやだな。)
(ホームの椅子は空いてないしなあ。)
昇降口から4mほど離れた場所で、待つことにした。
それから20分以上待った。
電車が到着の「アナウンス」があったので、
昇降口に並ぶのに、動こうとしたとき、
背後で「えっ!」とおどろく声。
(何かな?)と振り返ると、私の後ろに
15人以上の行列が出来ている。
(ええ~エ!ここは昇降口じゃないよ!)
雑誌を見る人、スマホをいじってる人、
WEB音楽を聴いている人、じっと電車を待つ人、
そして私のすぐ後ろの驚いている人・・・。
(きっと、私のいるところを「昇降口」と
勘違いして出来た行列だ!)
(どうしよう!・・・)
その時、電車がホームに滑り込んできた。
「この電車だ!乗らなくっちゃ!」
私は後ろを気にしながらも「正しい昇降口」に向かった。
慌てて、すぐ後ろの人が走り出す。
その後ろの人も気づき「悲鳴を上げて」別の昇降口へと急ぐ。
あとはもうパニックで、
行列の全員がわれ先にと電車に乗り込んでいく。
数秒で、その行列は無くなり、
人の行き交う「いつものプラットホーム」に戻っていた・・・。
みなさん、これはほんとの話なんです。
「いつもの生活」に慣れてしまった私たちは、
「いつもの普通の出来事」が
「思いがけない事」になっているのに
気付いていないことがあるかもしれません・・・。
(ご用心くださいね・・・笑。)
・・・でも、パニクリましたあ~。(Eiko)
ブログをご覧くださいましてありがとうございます。
***あなたさまにもっと輝く笑顔と元気でいてほしい!***