愛しき短編話「待合室での幸せのおすそ分け」

ちょっとだけ前のお話しです。

あ~あ、次の電車まで20分待ちかあ~。

(ホームの待合室で休んどこう~!)

5番ホームは混雑するので、

今いる8番ホームの待合室に入りました。

室内には、年輩の女性がいました。

その方は中央の奥寄りに座っていたので、

私は入り口側の手前に座りました。

 

ふと気が付いたのですが、

その女性がすごくご機嫌がいいのです。

最初はすごくいい笑顔だなあと思ったのですが、

その内、笑顔からケラケラ笑いになっていきました。

(なに?この人!・・・)

ああ~っ、聞いた話ですが、

8番ホームから一駅目には「競輪場」があり、

そこでは時々「大当たり!」が出るらしい。

(やったね!)(やったんだね!)

(良かったね!)(おめでとう!)

・・・思うだけでこちらも嬉しくなってくる。

段々とその人の興奮度が高まり、

とうとう大きな声で歌を歌いだしました。

そして確信!

(この人はほんとに「大当たり!」したんだ。)

でも、もう踊りだしそうなので、

(こりゃあ、居てられへんわ!)

と待合室を退散し、5番ホームに行きました。

5番ホームからその8番ホーム待合室は見えません。

もう少し「大当たりの幸せ」のおすそ分けに、

浸(ひた)りたい気持ちでいっぱいでした。

(関係のない私が・・・、)

笑顔を抑えるのが大変でした。

(幸福のおすそ分け・・・感謝!)

興奮が冷めて、

私は「競輪・競馬・パチンコ」を

全然しないことに気が付きました。

(空喜びってやつでしょうか・・・トッホホ。)

コロナウィルスなんかに負けないゾ!

頑張ろうね!

 

ブログをご覧くださいましてありがとうございます。

***あなたさまにもっと輝く笑顔と元気でいてほしい!***

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